ドラムンベースは、一番「ジャンル名」と「音」がリンクしてて判りやすいかもしれません。
低音を効かせたビートを軸に楽曲が成り立っています。
特徴のひとつは異様にテンポが速いということです。
四つ打ちなどハウスやテクノミュージックはbpm120前後、
つまり1秒間に2拍分が基本で、フンフン首を振ったり、体を揺らしたり、
ジョギングに割りとあうテンポで出来ています。
ちなみにR&Bやヒップホップはそれよりもゆっくりめの物が多いようです。
さてドラムンベースですが、BPM150以上が基本となります。
時には180と1秒間に3拍分打ち込まれる曲もあるのです。
まあ数字で提示されてもピンと来ないと思いますし、
ある程度以上のBPMになるとヒトは2拍を1拍に換算したりしてしまうので
あまりアテにはならない数字ですが…。
取り敢えずそのBPM150以上という疾走感はかなり痛快でストレス解消にもってこいの高揚感すらあります。
またドラムンベースでは、疾走ビートに変わるまでの導入部分が異様に美しかったり、
オシャレだったりするパターンが多く、タメの部分から怒涛のビートに雪崩れ込む部分の
カタルシスもたまらないものがあります。
ソウルフルなボーカルをフィーチャーしたうたもの、
カッコいいジャズブレイクスを取り入れたもの、
浮遊感や荘厳な雰囲気でドラムンベースの厳つさを
マイルドにしたリキッドファンクなるものなど、バリエーションもいろいろあります。
K2レコードではそういったドラムンベースの作品を数多く取り扱っております。
ロニサイズ=レプラゼント/ニューフォーム
ドラムンベース初期の大名盤のひとつが今作。豊富なアイデアと生ドラムを使用したオーガニックなソウル/ファンク加減で、リスニングでもムード作りでもフロアでもオススメの一枚です。
ロンドンエレクトリシティ/グレイヴィー&プラグ
ドラムンベースシーンを代表するレーベル「ホスピタルレコード」の主宰者コンビの初期作品集です。バンドサウンド的な生音多用のグルーヴィートラックのかっこよさは、ドラムンベースファンのみならず、クラブジャズファンやソウルミュージックファンの方々にもオススメです!
LTJブケム/ロジカルプログレッション
初期ドラムンベース3大アーティストのひとりである彼の主宰するレーベルのドラムンベースコレクション!高速ビートと美メロをたっぷり堪能できる、これぞドラムンベースのお手本な20曲です。
フォーテック/モダスオペランディ
ジャケットのシンプルでモノクロームな世界観は中身も同様で、かなりストイックでミニマルなサウンド。ダウンテンポやアンビエントの雰囲気も漂わせた個性的な一枚です。何故か宮本武蔵を敬愛しているようで、「五輪書」「ニ天一流」というトラックがあります。
ロジスティクス/リアリティチェックポイント
ハイコントラスト同様00年代のドラムンベース界を背負って立つ、ホスピタルレコードを代表するプロデューサー。ディスコパンクやダブステップなども取り入れた躍動感溢れつつリキッド感もあるサウンドで他者の追随を寄せ付けません。お兄ちゃんもニュートーンというドラムンプロデューサーです。
ペンデュラム/インシリコ
6人のバンド体制でドラムンベース×ロックというスタイルを提示したオーストラリアのグループのデビューアルバムです。ダイナミックで痛快な高速サウンドは爆音で聴くとかなり弾けられます!
ペシェイ/マイルズフロムホーム
90年代のドラムンベースシーンの中では珍しいイタリアのアーティストによるデビュー作です。生音を多用したジャズ~ソウルミュージック経由の彼なりのドラムンベースはシーンに衝撃を与えました。
ハイコントラスト/ハイソサエティ
00年代のドラムンベース界を代表するハイセンス・プロデューサーさんの2ndアルバムです。もともとサントラ好きも手伝っての壮大なスケール感、クラブDJ仕込みのグルーヴ感煽り所のツボも押さえたオシャレな秀作です!
ゴールディ/タイムレス
ドラムンベースの第一人者ともいえる彼のデビューアルバムです。あらゆるジャンルの要素や豊富なアイデアを巧みにドラムンベースのフォーマットに落とし込み美しく仕上げた、まさに<タイムレス>な魅力に満ちたクラブミュージックの金字塔的作品です。
アダムF/カラーズ
グラムロックスター:アルヴィンスターダストの愛息子によるドラムンベースの隠れ名盤!トレーシーソーンやロニージョーダンをゲストに迎え、ジャズやジャズファンクのフレイヴァーたっぷりのヴァラエティに富んだ作品です。