ジョアンジルベルト「3月の水」
個性的な歌声をハイハット入りのシンプルな弾き語りスタイルで披露した73年作品です。生々しく緊張感もあるのに何処か気怠い雰囲気はボサノヴァファンだけでなく、70年代フォークファンにも聴いて頂きたい逸品です。
アントニオカルロスジョビン「波」
ボサノヴァの代名詞ともいえる彼の67年の異色作です。クラウスオガーマンによるストリングスアレンジを施した、ほぼインストでイージーリスニング的な作風に賛否両論ありますが、いい雰囲気でリラックスできるのでオススメです。
イヴァンリンス「モードリーヴリ」
MPBと呼ばれるブラジルポピュラー音楽の代表格の人気の高い75年作品です。何と言っても底抜けに明るい能天気さを感じさせながらも憂いも漂う抜けの良い歌声が印象的で、ずっと聴いていたい声の持ち主の一人です。
カルトーラ「愛するマンゲイラ」
サンバやブラジル音楽を多数提供してきた音楽職人が66歳にして自ら歌ったデビューアルバムです。古き良き香りと異国の雰囲気がたっぷり漂う曲たちはやたらとノスタルジックで愛着が湧いてしまいます。
ミルトンナシメント「ミルトンス」
ブラジル音楽界きっての美声の持ち主による89年作品です。ハービーハンコックと今年亡くなったナナ・ヴァスコンセロスとのそれぞれのデュオ作品が収録されています。まるでアシッドフォークのような「ラ・バンバ」にうっとりさせられます。
ワルターワンダレイ「サマーサンバ」
オルガンサンバ/インストボサの名盤66年作品です。一度は耳にしたことのあるタイトル曲をはじめ、軽妙で明るいオルガンに心が華やぐ一枚です!
トニーニョオルタ「トニーニョオルタ」
パットメセニーの参加でも話題を呼んだ80年作品です。作りこまれているのに風通し良く透明感あふれる瑞々しいサウンド、エモーショナルなメロディと白昼夢的な歌声に蕩けます!
ドミンギーニョス「ドミンゴ・メニーノ・ドミンギーニョス 」
サンフォーナ(アコーディオン)を使用したブラジル北東部で盛んなフォホーと呼ばれるダンスミュージックを中心に、ブラジルの音楽などを自由に取り入れた哀愁と温かみのある76年の作品です。
ジョアンドナート「ボッサムイトモデルナ」
63年作品です。複雑なリズムもお手の物なリズム隊(ミルトンバナナやアマウリィ・ロドリゲスら)も聴き所、軽快なピアノに心躍る陽気なジャズボッサを聴かせてくれます!