メタリカの歴史


metallicahistory

メタリカの新作「ハードワイアード…トゥ・セルフディストラクト」 メタルと言ったらまず出てくるのがこのメタリカ。「メタ」の部分がより一層その連想をさせるのではないでしょうかね。後は空耳アワーと言ったらメタリカだとも思っています。私がメタリカにハマったキッカケを作ったのが空耳アワーなんですよ。ただ、それだけというのは流石にありません。勿論その音楽性にも惹かれてしまいました。ギターが凄まじいスピードで弾かれ、ドラムが早いテンポでバカバカ叩くは、ボーカルの男臭いシャウトを聞いた私はこの男臭い音楽の虜になってしまいました。スラッシュメタルと言ったら高いシャウトという風に認識していたのですが、メタリカは中音域のボーカルでとにかく熱く、男臭いシャウトをして聴く者の闘争心を刺激してくれます。  そして、現代のメタルのあり方を作り上げた存在であるという事も忘れてはいけません。とにかくメロディアスな展開でプログレッシブに楽曲の表情が次から次へ変化していくのがメタリカの最大の特徴であると言えます。若くして亡くなったベースのクリフ・バートンから出てくる、ベースとは思えないメロディとプログレッシブな展開があってこそメタリカというオリジナリティを作り上げることが出来たのでしょう。そして、Vo / Gtのジェイムズ・ヘッドフィールドが書く歌詞のテーマは主に暗く、自分の内面、狂気だ孤独だでとにかくネガティブなのにアグレッシブ。しかし、「カッコーの巣の上で」など映画や文学からヒントを得ている歌詞も存在しています。何とメタリカの醍醐味でもある速くてカッコいいギターリフも彼が考案し演奏しているのです。  彼らももう50を超えたオヤジと呼ばれる歳になってしまいましたが、ライブでその都度見せるエネルギーは未だに若々しくなんとも楽しそうにプレイしているので驚いてしまいます。自分も歳を取ったら矢沢永吉かメタリカの様な歳の取り方をしたいものです。しかし、彼らの人生も順調だった訳ではないというのが事実・・・  メンバーの死は勿論、元メンバーでメガデスのデイヴ・ムステインとは揉めた上にお互い納得の行かない脱退。その後も色々とバンドメンバーとで揉めていたようです。今回レビューはしませんがアルバム『セイント・アンガー』では製作中にジェイムズがアル中に。その状況下で我慢していたドラマーのラーズはブチギレ、ギターのカークは自身が思い描く様なプレイをさせて貰えずヤキモキしたりと何だか順調に行かない彼ら。  しかし、そんな経緯があったからこそ今もライブをする時、背中で多くを語るカッコいいメタルオヤジになったのだと思っています。  メタリカ『スルー・ザ・ネヴァー』  このアルバムを聴く前に先に言っておきたいのが「まずは映画を観た方がいい」という事です。 往年のファンでなくても名曲揃いのこの映画を観ておけばメタリカの熱さを理解できるはず。 色々と紆余曲折もあった彼らですが何とも良い歳の取り方をしているオヤジたちです。ちなみに今レビューをしているこのアルバムは映画のサントラであるという事を前置きしておきます。 しかし、こちらが何ともメタリカの良い所を凝縮したライブベストアルバムとなっているのです。 ライブの再現度が高く個人的に登場SEの「続・夕陽のガンマン」から始まるのも胸熱です。名曲「マスター・オブ・パペッツ」を会場の皆で大合唱するのは圧巻です。6曲目の「ワン」のアレンジもよりアグレッシブな仕上がりでライブのボルテージを上げます。ドラムのラーズはライブでとても走ってしまう癖があるのですが、それもあってか「ライブ感」というのをとても体感することが出来るアルバムとなっています。メタリカ初挑戦がこのアルバムでいいのかといえば正直そうでもないと言えますが、メタリカが大事にしている白熱するライブというのを体感できるのには持ってこいのアルバムです。  メタリカ『メタリカ』  『ブラック・アルバム』とも呼ばれているこの作品でメタリカはメタルというものを新たな形にしたと言っても過言ではないはず。80年代のスラッシュな形で表現されてきたメタルというジャンルが下降気味にあった90年代、グランジロックのテイストを加え出来たアルバムがこちら。とにかく重いリズムとリフ、グルーヴ感がとても前に出ているアルバムです。メタルの歴史を変えたからこそ「メタリカの名盤とは?」と聞かれたらこのアルバムを答えるファンも多いのではないでしょうか。1曲目「エンター・ザ・サンドマン」はメタリカの代表曲となりアンコールで必ずやってる程。この1曲が始まった時、きっと当時のメタルファンはビックリしただろうなと思ってしまいます。8曲目「ナッシング・エルス・ザ・マター」などの様な解りやすいバラードもあります。全体的にずっしりしていて、シンプルで解りやすく中だるみしない様に工夫してあります。途中で4曲目「ホウリアー・ザン・ザウ」、7曲目「スルー・ザ・ネヴァー」、12曲目「ザ・ストラグル・ウィズイン」といった従来のメタリカも残っているので安心してください。やはりこちらも現代のメタルの参考書にすべきアルバムです。  メタリカ『メタル・マスター』  まず、邦題がとてもイケてないのは無視してしまいましょう。原題は『Master Of Puppets』というとてもカッコいい名前なのですという事をとても言いたいです。メタリカで名盤といえばで必ず出てくるのがこの『メタル・マスター』。交通事故で亡くなったベースのクリフが最後に参加したアルバムでもあります。全体的にメロディアスな展開が多く、ジェームズの男気満載の歌い方も哀愁が増して渋くも哀しいアルバムとなっています。1曲目の「バッテリー」では荒野の撃ち合いが始まりそうなアコースティックなイントロから打って変わってスラッシュでアグレッシブなギターサウンドで迫力満点です。ジェームズの怒りとその中にあるファンへの愛情も見ることが出来て好きな曲です。4曲目、「ウェルカムホーム(サニタリウム)」ではスロウテンポでアルバムの中では異質な楽曲となっておりGt.カークのサンタナを彷彿とさせるギターソロが何とも言えない哀愁を誘います。ユニゾンソロもしちゃうもんだから聴いてる側は痺れてしまいますね。ギターサウンドやソロとはなんぞやというものを解りやすくしてくれてるアルバムであると同時に今日まで生きているメタルの参考書という風に私はこのアルバムを思っています。

K2 RECORDS(K2レコード)は、 大阪ミナミの日本橋(でんでんタウン) にある音楽専門の CDレンタルショップ です。
洋楽ロックや国内J-POPはもちろんのこと、マニア垂涎のレア盤・珍盤から輸入盤・インディーズ・効果音・サンプリング音源まで幅広く在庫し、アルバム10万タイトル以上を有するCDライブラリーとなっております。

もちろん関西以外の方でも入会して頂けます!京都や兵庫、奈良、和歌山、滋賀、三重といった大阪以外からのお客様には、郵便による返却(ポスト投函)が好評です。

CD、バンドTシャツなどの買取もやっておりますのでお気軽にお尋ね下さい。
買取ページ
http://cd-kaitori.k2records.xyz/

大阪市浪速区日本橋3-6-3 
06-6644-7553
OPEN:12:00-22:00
http://k2records.jp/