ジャズヴォーカリストの定義は正直難しいところです。
まず、思いつくのはやはりエラフィッツジェラルド、アニタオデイ、ビリーホリデイなどの有名なアーティストが思い浮かびますが、昨今のジャズヴォーカリスト事情はやや違っている部分もあるようです。
ジャズのスタンダードを上手に歌える人というだけではどうもなさそうで、例えばニッキパロットとエスペランサスポルディングというベース弾き語りスタイルの女性シンガー/ベーシストがいますが、彼女達のスタイルは全くもって異なります。
二人ともベースが上手でかっこいいのは共通していますが、前者はスタンダード曲が中心、後者はオリジナルの楽曲を演奏します。ニッキは可愛くセクシーに歌を聴かせる感じですが、エスペランサはスキャットが可愛くてまるで小鳥がさえずっているかのようです。
またジャズボーカル作品にはボサノヴァやシャンソン、ポップスのカバーも有ります。おそらくジャズボーカリストというのは、既存の楽譜どおりに歌うのではなく、個々のスタイルやその時のノリや気分で楽器の演奏家達とコミュニケーションしながら、アドリブやフェイクがかっこよく決められる人たちのことを言うのかなと思います。
ですので、最初は好きな声から入っていくのはいかがでしょう。女性シンガーですと、低くて太い声がお好みならサラヴォーンやカーメンマクレエ、哀愁の漂うハスキーな声がお好きならヘレンメリルやペギーリー、キュートな声がお好きならジャネットサイデルやブロッサムディアリーなどがオススメです。
K2レコードではそういったジャズのヴォーカリストのCDを数多く取り扱っております。
おすすめはマレン・モーテンセン、ジェーン・モンハイト、ジュリー・ロンドン、ニーナ・シモン、ジューン・クリスティ、ジャネットサイデル、カレン・ソウサ、ウーター・ヘメル、マイケルブーブレ、グレッチェン・パーラト、ルイ・アームストロング、ダイアナパントン、マリオビオンディ、ヘイリー・ロレン、エミリー・クレア・バーロウ、ソフィー・ミルマン、エリザベスシェパード、カサンドラ・ウィルソン、サラ・ヴォーン、ビヴァリーケニー、エスペランサ、メロディガルドー、ステイシー・ケント、ヒラリー・コール、マデリンペルー、ナット・キング・コール、トニーベネット、ニッキー、ダイアナクラール、アニタオデイ、エラフィッツジェラルド等。一度聴けば忘れられない魅惑の「声」の持ち主ばかり!