菊池桃子の「オーシャンサイド」は極上のシティポップアルバム


菊池桃子のオーシャンサイドはシティーポップの名盤

シティーポップとかメロウポップとかそういう言葉がシーンをにぎわすようになって3,4年ぐらい経ったでしょうか?
80年代のサウンドはもはや2010年代サウンドの重要なファクターとなりました。

90年代のロックシーンを真ん中に生きてきた人にとっては80年代サウンドはちょっとダサかったりするのですが、時代背景というか、時の流れというか、そういうものが色々なものを変化させてくれるわけで、このアイドルど真ん中な菊池桃子の「オーシャンサイド」も今改めて聴くと「カッコイイ」と思わせられるのです。

とにかく1曲目がブリブリベースの効いたファンクナンバーで、桃子さんの頼りなげなヴォーカルが(今だから?)涼しげに聴こえてしまいます。

ここからラ・ムーに繋がっていくのか~と思い返すとなかなか興味深いサウンド変遷ですよね!

プロデューサーの林哲司と言えばこのような「シティポップ」サウンドの第一人者で数多くのアーティストを手がけています。
アイドルというフィルターを通して好きなサウンドをがんがん作ってしまうという流れがあったのでしょうね。

少し時代はズレますが、例えば岩崎宏美などはバキバキのディスコサウンドでアルバムを作ったりもしていました。

このように「サウンドから」70~80sアイドルにアプローチしていくと、目的こそ違えど、それこそ当時のアイドルファン並みに結構深みにはまってしまうと思います。