カテゴリー別アーカイブ: 90年代

ペイブメントを聴くと優しくなれるんです

えー!デビューしていいの???

ぐらいのスカスカヘロヘロ感たっぷりのチープサウンド&ボーカルなのに、妙にキャッチーできらめいたノイジーサウンド!

グランジをナードにしたような雰囲気は、ナードなヒップホップを聴かせるアンチコン勢と同様、音楽に対する無垢な感情やひたむきな愛を感じさせて何だか憎めません。

マッドシーズンという奇跡

アリスインチェインズで個人的な問題を抱えていたレインステイリーにとってこのマッドシーズンというサイドプロジェクトは癒しにも似たようなものだったのかもしれません。シアトルの仲間たちと好きに作ったアルバムです。

サウンドはアリスインチェインズより更に深く暗く心の奥底に響いてきます。

アリスインチェインズはジェリーカントレルの世界観が多く反映されていますが、レインステイリーの世界観はこちらのマッドシーズンの方がより近いのではないでしょうか?

マイクマクレディ(パールジャム)のギターも本家では見られないようなフレーズが聴かれます。

数年前、マッドシーズン再結成でヴォーカルをクリスコーネルがつとめていたのですが、そのクリスも亡くなってしまったというのが、なんとも現実は悲しいものです。

ドゥーム/ビンテージ/オカルトな人間椅子のライブ盤

1stアルバムのライヴツアーを観た時まさかこのバンドが四半世紀以上続くとは思わなかった、と言ってしまうと失礼な話ですが、それぐらい「地下室」なバンドだったんです。

数年前日本版オズフェスに出たことで、改めて多くの洋楽ファンにもその音が届き、何回目かの黄金期といってもいいのでは?

聴かず嫌いは勿体無い独特の詞の世界や不気味かっこいいベース、ギターリフ。
ライブで聴ける絶品完コピのカバーも素晴らしいですよ。カバーだけど「ディスイズ椅子」な世界が凄いんです。

ブラックグレープは踊れるロックなのです

ハッピーマンデイズのショーンライダーの別ユニットが20年ぶりに3rdアルバムをリリース。

ハピマンよりシャープな印象(というかハピマンがゆるい?)のダンサブルサウンド。

20年ってなかなかのブランクですね。
最近は本体のみならずこういうサイド(?)プロジェクトの再始動なんかもあって結構嬉しいファンは多いのではないでしょうか?

リリースのニュースがあれば過去作品を聴くきっかけにもなるでしょうし、オジサンたちは懐かしく、若い方は新鮮に聴こえ・・・。

プレイヤーのスタートボタンを押した瞬間に、時代をサクッと切り取ってくれるのが音楽の良いところですねえ。

画像の「イッツ・グレート・ホエン・ユーアー・ストレート…YEAH」は全英1位を取った名盤です。

タニヤドネリーと言えばベリー?

クリスティンハーシュとのスローイングミュージズやキムディール(ピクシーズ)とのブリーダーズでもお馴染みのタニアドネリーのバンドです。

今までもちょこちょこベリーとして再結成ライブやソロ活動をしていましたが、23年ぶりにアルバムを制作する予定だそうです。

あのドリーミーなポップソングはいまだ健在でしょうか?楽しみです。

ちなみに、アーティストとして正反対な(?)印象のクリスティンハーシュも昨年久々に新作を出していたようですね。

sepultura

ブラジルのスラッシュメタル

セパルトゥラ(Sepultura)は3rdの「Arise」で初めて聴いたという方が多いのでは?
耳の早い方はセカンド辺りから漁ってそうですが。

当時はブラジルのスラッシュメタルということでB級くささも持ち合わせていましたが、アルバム発表ごとにヘヴィ/ラウドなメタルが好きなファンにはなくてはならないバンドになってしまいました。

ソウルフライ(Soulfly)、カヴァレラ・コンスピラシー(Cavalera Conspiracy)など紆余曲折を経ながら今も活躍しているのはうれしいかぎり。

トライバルなビートをメタルに持ち込んで一気にメジャーに駆け上がったのはなかなかスリリングな事だったと思います。

90年代ロックシーンをあらわしたサントラ盤

シングルスのサウンドトラック

あまり日本では話題になりませんが、キャメロンクロウが監督した「シングルス」という映画があります。
ラブコメ的な内容で、どこにでもあるような・・・と言えばそうなのかもしれません。

音楽ファンの一部は、そのサウンドトラックに注目しました。ポールウェスターバーグ、アリスインチェインズ、サウンドガーデン、パールジャムといった90年代初期のロックシーンを動かしたいわゆる「オルタナ系」のアーティストがラインナップされていたからです。

キャメロンクロウはこの選曲について「当時のシアトルシーンのミックステープのようなもの」と表現しています。
映画の中にも各々のメンバーが出演しているシーンもあります。

このアルバムを聴くと当時のことを思い出して、映画のシーンも頭に浮かび、無性にシアトルに行きたくなってしまいます。

25周年という事でデラックス盤も発売されたようです。

PS
クリスコーネル(サウンドガーデンVo)が亡くなったのは本当に衝撃的でした。ご冥福をお祈りします。