カテゴリー別アーカイブ: ジャズ

ギター主義確立!?なジャンゴラインハルトの「ジャンゴロジー」

1949年にヴァイオリニストのステファングラッペリと録音した歴史的名盤です!

今でこそギターは花形楽器ですが、当時はギターがメインというのが珍しかったそうです。

哀愁を漂わせながらも軽快スウィンギーで洗練されたオリジナル曲やカヴァー作品は多くの人々を魅了してきました。

彼がいなかったら現代のギターヒーローたちは存在していなかったかも…!

オスカーピーターソンのウエストサイドストーリー

オスカーピーターソンの力強いピアノのタッチとアドリブが、ウエストサイドストーリーの喧騒にハマっています。
レイブラウンのベースもいい味を出しており、バラードでの包み込み感は素晴らしい!

映画公開の翌年に録音されているのですが、バーンスタインの名曲たちをオスカーピーターソンに弾かせたい!と思ってしまうのも無理はありません。プロデューサーはこの完成度を予想していたのでしょう。

映画やミュージカルを知らなくてもワクワク、うっとりしてしまう名盤!

ビッグバンドとの親和性が高いウエストサイドストーリー

スタンケントン楽団の「ウエストサイドストーリー」はこの映画が好きな方ならワクワクしながら聴けると思います。

ビッグバンドアレンジによる新たな解釈は、バーンスタインのオリジナルにも匹敵する躍動感や瑞々しさに満ちています。

1962年のグラミー賞も受賞。

いわゆる、ザ・隠れ名盤なパトリシアスコットの「ONCE AROUND THE CLOCK」

ステージに立っている姿を見るだけでウットリしてしまいそうな色香漂う美人さんの59年の作品です。

ダイナミックな演奏に負けない張りのあるリズミカルな歌唱、色っぽい低音とかわいらしい高音ボーカルを曲によって使い分けたりして、歌の楽しさを存分に味わわせてくれます。

フィルウッズのソロも聴きどころ!

軽快さを感じるベティベネットのヴォーカルアルバム

上品で巧みなボーカルと、軽快さと気品のあるビッグバンドサウンドでモノクロの洋画を観ているような気分にしてくれる55年の作品です。

当時の夫:アンドレプレヴィンを筆頭に、ショーティーロジャースやバーニーケッセル、フランクロソリーノ、シェリーマンら錚々たるメンツが参加しています。

クリスマスの曲が素敵です。

雨の日が待ち遠しくなる?スー・レイニーの「雨の日のジャズ」

印象的なエメラルドグリーンのジャケット、つい気になってしまう情緒的な邦題も素敵な60年の作品です。

とても10代とは思えないしっとりとした情感豊かな歌声、雰囲気のあるフルートなどのサウンドを生かしたアレンジもゴージャスかつ上品で、これを聴いていれば雨の日もゴキゲンに過ごせそうです!

熱帯ジャズ楽団は楽しいんです

オルケスタデラルスのメンバーだったカルロス菅野率いるラテンジャズビッグバンドの通産10作目です。

「ムーンライトセレナーデ」や「夜も昼も」、「茶色の小瓶」などスタンダードジャズをゴージャスなラテンサウンド、ビッグバンドアレンジで聴かせてくれます!

ECMでのアコースティック作品は叙情的なビルコナーズ

体感温度を少し下げてくれそうなECM作品はいかがですか?

リターントゥフォーエヴァーの「第7銀河の讃歌」のエレクトリックギタリストとしても有名な彼ですが、ECM作品ではアコースティックギターの腕前を披露。

フュージョンギタリストでの弾きまくりからは想像の付かない、風通しの良さと、奥行きのある景色を感じさせる、叙情的。どこか旅情をもそそる作品です。

ノルウェーのピアニスト、トルドグスタフセン

体感温度を少し下げてくれそうなECM作品はいかがですか?

ノルウェー出身ならではのひんやりとしたピアノの音色ですが、歌心たっぷりで意外とポップな印象も受けるピアノトリオ作品です。

メランコリックなフレーズ、どこか思わせぶりで気品のある盛り上がりについつい酔わされてしまいます。

イタリアのピアニスト、ステファノバターリア

体感温度を少し下げてくれそうなECM作品はいかがですか?

イタリアのピアニストのトリオ作品です。耽美的でゆったりとした曲調ですが、ところどころ不穏な空気が漂っていて、イタリア=陽気なイメージがまったく感じられません。

音色に冷たさは無いのですが、ちょっと寒気すら感じさせる面もある不思議な作品です。